つわりの日々

1月中旬から始まったつわりが、妊娠5ヶ月に入って、ようやく落ち着いてきました。

つわりって、個人差があるものの、かなり多くの妊婦が迎える試練であるにもかかわらず、社会的認知が乏しいように思います。

例えば、出産・育児休暇はあるものの、普通の会社で"つわり休暇"はありません。つわりで長期休むなら、その女性のポストはすぐに失ってしまうでしょう。

マタニティー・マークを知らない人もいます。マタニティー・マーク(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/03/h0301-1.html)とは、厚生労働省が発行しているキーホルダーのようなもので、
・妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするもの。
・さらに、交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、その取組や呼びかけ文を付してポスターなどとして掲示し、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するもの。
です。母子手帳と一緒に配られたり、駅などで無料配布もしています。

このマークを身に付けていても、電車の中などで「席を譲りましょうか?」などと言ってくれる人はほとんどいません。なかには、「マークだけ付けて、何も言わないでただ席を譲られるのを待っているのはただの怠慢だ」などという心無い意見もあるようです。

私の場合、つわり&貧血で、立っていられないほど辛い状態が続きました。(妊娠すると貧血になる人が多いのも事実です)家事も上の子どもの相手も出来ず、実家でほぼ寝たきり状態でした。
それでも交通機関を利用せざるを得ないときがあり、吐き気や酸欠に苦しんだのでした。今思えば、明らかに具合悪そうに見えたでしょうけれど、自分から「席を譲っていただけませんか?」と言えば良かったと思います。マタニティー・マークに反対する人たちがいるのでしたら。


出産直前まで、いえ、出産の最中まで、気分が悪くてゲッソリしている人もいるそうです。それでも赤ちゃんは育つのですから、命の力は凄いですね。

私の祖母は、妊娠すると、胃痙攣(いけいれん)を起こし、それはそれは痛がって、祖父が手押し車に乗せて30分の道のりを病院まで運んだそうです。(しかも田舎の砂利道を・・・)


とにもかくにも、私の最も辛いつわり期間は終わりを迎えました。まだ食べられないものや、匂いが気になるものはあるにせよ、吐くことや家事ができない状態ではなくなりました。ほっとしています。
一人目の時よりも、つわりが数十倍もしんどかったように思います。正直言うと、やっと、お腹の赤ちゃんが可愛いと思えるようになりました。

もうひとつ、思ったことがあります。
区の行政側からも、妊婦になった人に対してつわりの実態の説明やサポート体制のインフォメーションがないことに、やや憤りを感じました。妊娠初期に、母子手帳をもらいに区役所にいく際に、「つわりは始まっていますか?大丈夫ですか?」などと区の担当者が声をかけるべきです。
つわりが何故起るのか、まだ解明されていません。ではせめて、出産を経験した人にアンケートをとり、何%の人がつわりを経験したのか、どんな対処をしたのか、有効だと感じた対処法はどんなものだったのか、複数回出産をしたなら、つわりにどんな違いがあったのか、などをまとめて妊婦に配るべきです。

私は家事ができず子どもの世話もできない状況になったとき、ヘルパーさんを頼めるのであればそうしたいと思いました。でも自分で探す気力もありませんでした。
また、点滴を打ったり、漢方薬局の薬を試したり、鍼灸を試したりしましたが、ほとんど効果がなかったように思います。母の勧めで、上手な漢方医さんに診てもらい、食事や生活のアドバイスと薬を処方してもらい、やっと少しは効いたようでした。

つわりが何故起るのか、解明されていないものも、本腰を入れた研究がなされていないからなのではないか、つまり、これも社会的認知に乏しいからなのではないか、と思います。

あまりに辛いつわりを経験してしまうと、「もう子どもを作りたくない!」と考える女性が多くいます。少子化対策のためにも、もっとつわりの社会的認知を上げて、社会全体で妊婦へのサポート体制を強化する必要があるのではないでしょうか。



さて、つわりが最も辛かったころ、母が漬けた梅干が、心強い見方になってくれました。
母梅干し_convert_20100416153131

実家の庭で採れた小梅を、母は毎年漬けています。
市販の梅干しのように砂糖や蜂蜜を使わないので、甘ったるくなく、この梅干しとお粥だけは美味しく食べられました。

つわりでしんどい時、この梅干しをたくさん持って母が泊りがけで援けに来てくれました。
「亡くなったおばあちゃんと同じことしてる」と母。
母が昔妊娠していたとき、福島の田舎から、祖母が手作りの梅干しを持って駆けつけてくれたのだそう。

テーマ : 料理
ジャンル : 結婚・家庭生活

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つわりって

こんばんわ。ブログ拝見しました。お子様は順調に育ってますでしょうか。ウチの妻も2ヶ月前に出産しましたが、つわりというものが全くありませんでした。なのでなおえさんの書かれているような経験や苦労は無かったのですが、マタニティーマークを付けてても誰も席を譲ってくれなかったと嘆いていた点は同じです。残念なことですが、次の世代にはそういった事がないよう、子供に教育していきたいと思いました。

No title

ありがとうございます。もうすぐ妊娠6ヶ月になるところで、赤ちゃんは元気にお腹の中で動いています。

私は今、「妊婦に優しい社会を!」と言うことよりも、「妊婦よ、強くなれ!」と声を大にして言いたい気持ちでいっぱいです(笑)。そう、マタニティー・マークはほとんど当てになりません。電車やバスなどで席を譲ってもらいたいときは、我慢せずに、思い切って声に出してみましょう!引け目を感じて感じてしまう気持ちは分かりますが、自分とお腹の子を守るために、強くなりましょう!

マタニティ・マークは、むしろIDです。何か事故に巻き込まれて意識を失ったりしたとき、このIDと携帯している母子手帳で、投薬などの対処が決定できるからです。あとは、身に着けていると、妊婦さんやママさん同士で会話のきっかけになりますから、便利なものでもあります。


それにしても、つわりが全くなかった奥様は、本当にラッキーですね。普段の行いが良いからなのかしら?!
プロフィール

nukaman

Author:nukaman
世田谷区在住 おかべなおえ
ぬか漬けの魅力を人から人へ、次世代へと伝える活動『ぬか漬けマラソン』を主宰。各所でぬか漬け講習会を開催しています! 漬け物研究家。
連絡先
nukadukemarason
@gmail.com

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