アトツギ展

アトツギ展

世田谷三軒茶屋のキャロットタワー3階にて、『アトツギ展』が開催されています。

精進料理写真
ずらりと並んだ精進料理。それぞれに山形の聖地の名前が付けられています。おせち料理のように、ちゃんと、意味があるんですねえ。

出羽三山の山伏たちは、修行に入る前に、こうした精進料理を食べ、お酒で身を清めてから山に入ったそうです。もちろん、こんなにたくさんの精進料理を一度に供されるのは、大切な重役の山伏だけだったそうで、今となっては幻の献立(使われる食材123種、品数25)です。しかしこうした精進料理は、宿坊のおかみさんらによって受け継がれています。
最近では、出羽三山の精進料理とその精神文化を世界に発信しようという試みが始まったそうです。『農家や山菜組合と連携して彼らの「卸先」をつくることも考えながら、一方向ではない、ぐるぐると人と物とお金がまわる経済の循環をおこすことで、食文化の継承をめざしています』。

うーん、そうか。たとえば東京でも修験道の精進料理を食べさせてくれるところがあれば行ってみたいなあ。山伏、、、いったいどんな人たちなのだろう。気になる。きっと山のスペシャリストなのだろう。

きのこ瓶詰め
出羽三山の精進料理に欠かせない山菜は、ブナ帯の森から採集されます。写真は全て、きのこの瓶詰めです!洗ったきのこと水を瓶に入れ、大鍋で25〜30分煮沸消毒したもので、生のきのこと同じ感覚で使え、汁にも美味しいダシが出ているそうです。
山と向き合ってきた人ならではの知恵。精進料理には、私たちの普段の食生活にも活用できる技や知恵、そして考え方が、案外見つかるのかもしれませんね。


このイベントは、来年1月14日まで開催されています。
山形の在来野菜を追ったドキュメンタリー映画『よみがえりのレシピ』と種の話も、合わせて紹介と展示がありました。
日本で出回っている野菜の99%は、実は中国、東南アジア、インドをはじめヨーロッパ、南米など、外国からやってきた作物だそうです。そして外来種の中からその土地の風土に合うものが残って、地域の在来作物として伝えられてきました。戦前は、日本のどの農家でも自家採取が当たり前で、2千種を超える在来作物があったと言われています。現在では、F1品種という種を使い、種は自家採取せずに買うという方法が主流となりました。しかも、F1品種の多くは国外で作られ、輸入したものです。
映画では、その土地と風土に合った昔ながらのやり方で、自家採取し、固定種を守り続ける人々を伝えています。


TPP容認がどういう社会を作っていくのか、考えるとため息が出ます。日本固有のものを守っていくことが、日本が日本たる理由なのではないでしょうか。



☆ドキュメンタリー映画『よみがえりのレシピ』上映会
2013年1月13日(日)生活工房5F(三軒茶屋)にて
http://www.setagaya-ldc.net/program/181/?referer_top=on

テーマ : 和風、和物、日本の伝統
ジャンル : 趣味・実用

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プロフィール

nukaman

Author:nukaman
世田谷区在住 おかべなおえ
ぬか漬けの魅力を人から人へ、次世代へと伝える活動『ぬか漬けマラソン』を主宰。各所でぬか漬け講習会を開催しています! 漬け物研究家。
連絡先
nukadukemarason
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