『縮小する漬物業界』

2012年8月13日京都新聞の朝刊に、『縮小する漬物業界』という記事がありました。

以下、記事をまとめます。

漬物の生産が減り続けている。食生活の洋食化が進行しており、特に若者の漬物離れが影響した。
2011年の生産量(77万9885トン)* 
→ 前年比10.7%減
→ 1991年(120万412トン)と比べると35.0%減

全日本漬物協同組合連合会の統計によると、この20年間では、ぬか漬け、かす漬け、みそ漬けの生産減が目立つ。
浅漬けは家庭で手軽に作れることもあり、漬物業者の生産は6割以上減った。
一方、キムチは約2.4倍の20万283トンに拡大。鍋やチャーハンなど料理の食材に広く使われており、コンビニなども積極的に販売。健康志向のしょうが漬けや、らっきょう漬けも伸ばした。

*家庭での手作りを除く

〈以上記事まとめ〉


ぬか漬けやかす漬け、みそ漬けなどの、日本の伝統的な漬物よりも、外来のキムチを好む傾向にあるのは、残念で仕方ありません。これは単に、“洋食化”のせいではなく、より手間なく食べられ、しかも安価なものを消費者が求めるようになったからではないかと思います。ぬか漬け、かす漬けなどは、漬け床を洗い落としてから食べなければなりません。対してキムチは、パックならフタを開けてそのまま食べられます。しかも、ほとんど中国産などで、価格の割に中身はボリュームがあってお得感もあります。

私などは、べっとりとした、薬漬けの、強いニンニクの香りでごまかされた安価なキムチを買いたいとは全く思いません。健康になりそう、と思って質の悪いものを買っているとしたら、それは逆効果です。良質な材料で、手間をかけて作られたものは、それなりのお値段がして当然なのです。

「浅漬の素」なる商品がヒットしていることも、「野菜をたくさん食べられてヘルシーだ」という大きな誤解があると思います。確かに、手軽に美味しい(?)浅漬けが作れるのは魅力があると思います。けれども、化学調味料たっぷりでは、体に良いとは言えません。浅漬くらい、昆布と塩と野菜で簡単に美味しく作れるのだし、体も喜び、経済的でもあるのです。

心配なのは、子どもたちです。子どものころから化学調味料に慣らされてしまうと、そういう味が「美味しい」と感じるようになってしまいます。子どもたちには、できる限り自然の味を、覚えさせてあげたいものです。


浅漬け

浅漬


《簡単浅漬けの作り方》
① だし昆布を適量、ハサミで切る。
② 野菜を洗って切っておく。
③ ジップロックなどの食品保存袋に、①と②と塩(適量)を交互に入れて、振り混ぜ、口をぴっちりとせずに、上から軽く重石をする。
④ 水があがってきたら完成。半日くらいおいた方が、味がしみて美味しい。

漬ける野菜は、キャベツ、白菜、人参、大根、キュウリ、瓜など何でも良い。生姜を効かせても美味しい。
写真の野菜は、京都路野菜の「白才菜」と大葉少々。
塩の量は、上写真の野菜量では大さじ1弱程度。

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プロフィール

nukaman

Author:nukaman
世田谷区在住 おかべなおえ
ぬか漬けの魅力を人から人へ、次世代へと伝える活動『ぬか漬けマラソン』を主宰。各所でぬか漬け講習会を開催しています! 漬け物研究家。
連絡先
nukadukemarason
@gmail.com

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