知らなかった、大豆のこと。

先週、府中の森公園まで散歩の途中、こんな畑の光景を目にしました。
大豆畑?
大豆をアッフ#12442;して

母が、「これ、大豆よ。」と言わなければ、気にもとめない光景だったでしょう。すっかり枯れた、畑の大豆。
「これってもともと枝豆だったんだよな~。放っておくとこうなるのか。」と感心しながら主人もシャッターを切っていました。
そうなのです、「枝豆」と「大豆」は同じ植物だと知らない人も多いと思います。(私たちもわりと最近まで知りませんでした。)そうそう、「もやし」も、です。厳密には、「もやし」は植物名ではなく、豆、米、麦、野菜の種子を水に浸し、日光を遮断して発芽させた若芽の名称なので、大豆を発芽させたものは「豆もやし」です。
考えてみたら、上写真のような状態になっても、水やりはしているのでしょうね。中の実は育っていますから。

大豆について調べてみました。

収穫と脱穀
大豆の収穫時期は品種にもよりますが、だいたい11月初旬~下旬。葉がすっかり落ちて、莢(さや)を振ってみて中で豆がカサカサと音がするようになったら、根元から刈り取ったり、根っこごと引っこ抜いて収穫します。
収穫した大豆の枝は2週間くらい干しておきますが、稲木にかけて天日に干す、あるいは陰干しします。完全に乾いたら、枝ごと棒でたたいて脱穀する“豆たたき”をするのが昔からのやり方です。軽トラで地面に大豆を敷いて外したりもしたそうですが(それでも豆は潰れない!)。しかし手作業はたいへんなので、今はトラクターの後ろに付いている機械や専用の脱穀機を使うことが多いようですね。また、収穫した大豆の中には、こわれていたり、黒ずみがあったりしたものも混じっているので、出荷するには、選別も必要になります。
自家消費用の豆でなければ、今は、収穫、脱粒、乾燥、選別までほとんど機械作業が主流でしょう。

大豆栽培は土を良くする?
農家さんのブログで、「無肥料での栽培でしたがきっと、田んぼの潜在的な力・昨年の大豆の窒素が成長を促してくれたのだと思います。」と書いてありました。
そう言えば、『奇跡のりんご』(*1)という本の中で、大豆を植えると、土の中の微生物が増え、作物がよく育つと書かれていたような覚えがあります。大豆って、育ててよし、食べてよし、の植物なのですね。


世界的に見た大豆 
以下は、届いたばかりの『うかたま 2011年冬号』(*2)を参考に、書きます。

日本の大豆の自給率はたったの6%。(「大豆の需要動向」農林水産省 H21年の概算値より)でも、「えー、そうかしら?」と疑う人がほとんどだと思います。店で国産大豆や豆腐なんかも売られていますものね。実は、輸入大豆を豆として食べているのは2割で、ほとんどは、油と家畜の飼料になるのだそうです。製油工場に送られた大豆はサラダ油や天ぷら油、マヨネーズなどの加工品に、そしてその絞り粕がエサになり肉になって、私たちの食卓にあがるのです。
 世界的にみると大豆の9割以上は油と飼料に使われ、豆のまま食べるのは、日本を含む東アジアだけです。しかし、大豆には「畑の肉」と呼ばれるほどたんぱく質が豊富。しかも、肉に比べて大豆は生産効率も良い作物で、例えば牛肉1kgを生産するのに大豆を含む飼料が12kg必要です。経済発展が進む中国、インドなどでは、所得向上とともに肉の消費量が増え、その飼料としての大豆の需要が増し、熱帯雨林を伐採して大豆畑を増やしているそうです。また、将来的にますます人口が増え、食料危機が懸念されていますが、大豆や小麦などの穀物を家畜に食べさせるのではなく人がそのまま食べることで、問題も解決するとも考えられているとか。

小さな大豆、されど、地球の救世主なのかもしれません。


今回は、身近だけどけっこう知らなかったな食材、大豆について書いてみました~。


*1:『奇跡のりんご』・・・2008年幻冬舎刊。「絶対不可能」と言われたりんごの無農薬栽培に成功した、木村秋則さんの記録。
すごい日本人10人を選ぶとしたら、この人は間違いなく入ります。

*2:『うかたま』・・・農文協(農山漁村文化協会)発行の季刊誌。サブタイトルは「食べることは暮らすこと」
我が家は定期購読しています。とにかく、取材も構成も写真も、内容がすばらしいの一言。

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プロフィール

nukaman

Author:nukaman
世田谷区在住 おかべなおえ
ぬか漬けの魅力を人から人へ、次世代へと伝える活動『ぬか漬けマラソン』を主宰。各所でぬか漬け講習会を開催しています! 漬け物研究家。
連絡先
nukadukemarason
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